【34】わたしの宝物
「もし、今日が、 人生最後の日だとしたら、 あなたは何をしますか?」 人生には三つの大きな節目があります。一つは生まれたとき、二つ目は生きること、生き続けること。三つ目は人生の最期を迎えるときです。 欧米では、結婚したときから遺言を書き始めるといいます。命を懸けて守るものが...
【33】とどかない言葉
あれから、どの位の時が経ったのでしょう・・。 忘れようとしても、どうしても忘れる事ができません。 私は寂しくなると、携帯電話を手にします。 その携帯電話はあなたと私の唯一残された通信手段だからです。 私は毎日、あなたの携帯電話にメールし語りかけています。...
【32】天空の世界
扉をあけたら、そこにはいつものように父や母がいました。 二人はわたしを笑顔で優しく迎えます。 「元気だったかい・・」 「久しぶりだね・・」 すぐさま、母は台所で料理を作りはじめました。 父は、お酒を呑みながら新聞を広げています。...
【31】もうひとつの世界から
僕は星になった・・ここは何もない世界。 静かな、静かな水の中。 深く沈んでいく‥誰もいない・・。 宇宙をさまようかのように漂う、そんな気分になっていた。 寒くもなく、暖かくもなく、静かな世界。そして一人きり。 もう何年‥いや数分なのか。時間はわからない。...
【30】私たちの祈り
あなたが、この世に生まれたとき 母さんと父さんは素晴らしい夢を見ました あなたは夢を叶えて 私たちの祈りに応えてくれました 私たちにとってあなたは特別な子でした あなたの微笑みは私たちに喜びを与えてくれました あなたが泣くたびに私たちも悲しみました...
【29】わたしは幸せなのだから
ねえ あなた わたしが死んでも 悲しい歌は 歌わないで 眠るわたしの傍に 大好きな薔薇の花も 糸杉も 植えないで 自然の若草が 雨と露に濡れるままにしてほしい わたしのことを忘れてもいいし 忘れなくてもいい わたしは あなたの影さえも 見ることはできず...
【28】もうひとつの扉
春がまた来るたび 一つ年を重ね 目に映る景色も 少しずつ変わるよ 陽気にはしゃいでた 幼い日は遠く 気がつけば五十路を 越えた私がいる 信じられない速さで 時が過ぎ去ると 知ってしまったら どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ I say fun to be...
【27】人生は、あなたが望まない限り最悪にならない
2013年5月28日、イギリスの12歳の女の子がこの世を去りました。 彼女の名は、アテナ・オーチャードちゃん。 家族が見守る中、そっと息を引き取りました。 アテナちゃんは骨肉種と診断され、化学療法の治療を受けていました。 幼い身体に抗がん剤はとても苦しかったはずです。...
【26】最後の親孝行
親孝行と言えば、子どもが親に何かをして差し上げる、育ててくれた恩に報いる、感謝を込めて接する、このような事ですね。 最近では、老老介護などと呼ばれるようになり、年老いた子どもが、年老いた両親の面倒を見たり、年老いた父や母が年老いた子どもの面倒をみたりしています。...
【25】All is well.(すべて良し)
小さな老人がいました。 その老人はお墓に向かってぶつぶつと話しかけていました。 お墓には奥様らしき名前が彫られており、その名前を呼んでいます。 僕は不思議な思いを感じながらも父の墓参りをすませ、帰り支度をしている時でした。 その老人が突然話しかけてきたのです。...





