【60】YESストーリー「明日への手紙・あれから」
夜汽車に乗っていつまでも、いつまでも手をふり続けていたつばさ。 あれから2年が過ぎ、もうすぐ母になるつばさ。 私はあなたのことを、ひとり想い出しています。 花嫁になる日までのあなたの想い出をかみしめたように、もう一度あなたの幼い頃のことを味わっています。...
【59】YESストーリー「笑う子」
毎朝の道で、いつも通りすがる少年が「おはよ!」と笑顔いっぱいで挨拶します。 毎朝、同じ時間、同じ場所でのこと。 最初、私は戸惑いました。 見知らぬ少年からの挨拶なので、どう対処してよいのか、どのような態度を取ればよいのか、正直面喰っていましたが、相も変わらずその子は笑顔で「...
【58】91歳の老木
みーん、みーん、みん、みん。 みーん、みん、みん・・・ 夏は嫌いだ、大嫌いだ。 そびえ立つ大きなイチョウの木がありました。 それは、91歳の老木でした。 (昭和2年1月8日生まれ) しかし、その巨木は強嵐によって折れてしまいました。...