【98】かなしいねことふたりごと
「かなしいねことふたりごと」 もう、お別れなの? もう、さよならなの? あなたは何を話そうとしているの?最後に何を伝えたいの? あなたの全身は冷たくなり、私はあなたを抱きしめながらあたため続けた。 そんな私を腕の中であなたは私の瞳を見続けている。声を上げるわけではない。身体...


【97】かなしいおうち
かなしいおうち ある山の中に一軒の家がありました。 かなり古い家なのですが辺り一面には野花が咲き誇り、春の訪れと同時に花の園となります。昔は多くの村人たちや旅人がこの咲き誇る花々を見ながら多くの人たちが楽しんでいった場所でした。この古い家はその人たちのためにあるかのように休...