【30】私たちの祈り
あなたが、この世に生まれたとき 母さんと父さんは素晴らしい夢を見ました あなたは夢を叶えて 私たちの祈りに応えてくれました 私たちにとってあなたは特別な子でした あなたの微笑みは私たちに喜びを与えてくれました あなたが泣くたびに私たちも悲しみました...
【29】わたしは幸せなのだから
ねえ あなた わたしが死んでも 悲しい歌は 歌わないで 眠るわたしの傍に 大好きな薔薇の花も 糸杉も 植えないで 自然の若草が 雨と露に濡れるままにしてほしい わたしのことを忘れてもいいし 忘れなくてもいい わたしは あなたの影さえも 見ることはできず...
【28】もうひとつの扉
春がまた来るたび 一つ年を重ね 目に映る景色も 少しずつ変わるよ 陽気にはしゃいでた 幼い日は遠く 気がつけば五十路を 越えた私がいる 信じられない速さで 時が過ぎ去ると 知ってしまったら どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ I say fun to be...
【27】人生は、あなたが望まない限り最悪にならない
2013年5月28日、イギリスの12歳の女の子がこの世を去りました。 彼女の名は、アテナ・オーチャードちゃん。 家族が見守る中、そっと息を引き取りました。 アテナちゃんは骨肉種と診断され、化学療法の治療を受けていました。 幼い身体に抗がん剤はとても苦しかったはずです。...
【26】最後の親孝行
親孝行と言えば、子どもが親に何かをして差し上げる、育ててくれた恩に報いる、感謝を込めて接する、このような事ですね。 最近では、老老介護などと呼ばれるようになり、年老いた子どもが、年老いた両親の面倒を見たり、年老いた父や母が年老いた子どもの面倒をみたりしています。...
【25】All is well.(すべて良し)
小さな老人がいました。 その老人はお墓に向かってぶつぶつと話しかけていました。 お墓には奥様らしき名前が彫られており、その名前を呼んでいます。 僕は不思議な思いを感じながらも父の墓参りをすませ、帰り支度をしている時でした。 その老人が突然話しかけてきたのです。...
【24】最上のわざ
この世の最上のわざってなに? それは、楽しい心で年をとる、 それは、働きたいときに休み、 それは、喋りたいけれども黙り、 失望しそうなときは希望し、 従順に、平静に、おのれの十字架をなう・・。 若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見てもねたまず、 人のために働くことよりも、...
【23】あなたは強くなれるのだから
1876年、彼女はニューイングランドにある精神病院にいました。 アニーと呼ばれる、まだ幼い10歳の女の子です。 1866年4月16日。アニーは、アメリカ東部マサチューセッツ州フイーディングヒルズに移住したアイルランド系移民の貧しい一家の長女として生まれました。...
【22】祈りの手
今から500年前のお話です。 デューラーとハンスという二人の若者がドイツのニュールベルグの町に住んでいました。 二人はとても貧しい家に生まれましたがとてもなかよしでした。その理由は二人とも画家になりたいという夢を持っていたからです。...
【21】ウソの物語
ある町のはずれにうす汚い大きなネコの木像がありました。 そこは草がしげり木像の姿はかくれているようでしたが、ひょっこりと見えるネコの顔は笑顔に包まれていました。いったい誰がつくったのでしよう…。 しかし、とても汚い。子どもたちが落書きをしたのでしょうか…。からだ中に泥をかけ...