【44】わかれのうた
ぼくは魚です。 ちいさな、ちいさな魚です。 名前はルイといいます。 もとは人間でしたが、神さまにお願いして魚にしてもらいました。 ぼくは念願だった海のなかを深く、深く泳ぎます。 海のなかから見る太陽の輝き、星と月の光はとても美しいものでした。...
【43】写真に映るわたし
90才を迎えた老人は足が弱くなってきたので、家族の勧めもあり、筋力アップのためにリハビリセンターで年下の人たちや同じ世代の人たちと一緒にトレーニングを受けることになりました。 高齢者のためのリハビリですから、その場所には、様々な障害を持ったお年寄りがたくさんいます。しかし、...
【42】喜びだけを伝えよう
喜びだけを伝えよう 今まさに健康ブーム。 どこのお店に行っても健康食品の宣伝、栄養剤、栄養補助食品、健康器具が所狭しと置かれています。 友だち同士の会話も身体のことや病気の話題が多くなっています。 先日、友人二人からそれぞれ連絡があり、久々に会うことになりましたが、どうやら...
【41】不思議な人生という物語
不思議な人生という物語 あなたが、この世に新しい命として誕生したとき、 あなたが、初めて言葉を話すことが出来たとき、 あなたが、初めて歩いたとき、 あなたが、熱を出したとき、 あなたが、学校に入学したとき、 あなたに、友だちが出来たとき、 あなたが、学校を卒業したとき、...
【40】人間は二度生まれる
人間は二度生まれる、生命の木 「人間は二度生まれる。 一度はこの世に生を受けて。 もう一度は人間となるために。」 <ルソーの言葉> 「人間は二度誕生しなければならない。 一度は母親によって肉体の誕生を、 もう一度は宗教によって魂の誕生をとげねばならぬ。...
【39】こころを逃がしてあげる
世の中、あいかわらず『ありがとう』が挨拶用語になっている。 本当の「ありがとう」という言葉は、心にゆとりがないとなかなか言えるものではなく、「あ心のバロメーターともいえる「ありがとう」。 『ありがたさを感じることができたとき』、心から「ありがとう」といえるもの。...
【38】越中富山のくすりやさん
朝6時起床、辺りはやや明るい。とても静かな朝。 今日は7月1日、以前から依頼のあった講演会の日です。 ずいぶん遠い行先。 購入した新幹線のチケットは往復25.000円。初めて出向く富山県。 聴講者は約250人。行政の職員研修を行うことになりました。...
【37】願わくば花の下にて春死なむ
「願わくば 花の下にて 春死なむ その如月の望月のころ」 西行法師 叶うことならば、春満開の桜の木の下で死にたい。お釈迦様が亡くなられた2月25日、満月が照らす日に…という意味です。 西行は生涯に愛した桜の木の下、満月を仰ぎながら釈尊と同じ日に死にたいという想いを歌に込めま...
【36】蘇った人
先日、私の母に電話が入りました。 「市役所のものですがお尋ねしたいことがあります・・」 「はい・・」 「あなたの住まいの事で確認したいことがあります。住所は○○○で良いですね?お名前は○○さんでよろしいですね・・」 「はい・・」 「現在、年金はおいくらですか?」 「え・・」...
【35】人生200年
もし、人生が200年あったなら、あなたは何をしますか? もし、人生が300年あったなら、あなたはどう生きますか? 歳を重ねると不思議なもので、 「あと10年元気で生きられればいい・・」 「私はあと30年仕事をしたい・・」...





