【14】幸せを呼ぶ魔法の言葉
十数年前の話。 私は、ある人の紹介で韓国のおばちゃん金桂花(キム・ケイカ)さんと出会うことができました。 このおばちゃんはとても背が低く、まるで小さなこどものようで、とてもかわいらしい人です。七十歳代後半で、韓国ではとても有名な人でした。...
【13】答えはいつも自分の内にある、それは本の中にはなかった
随分と古いのですが、『剃刀の刃』という映画を知っているでしょうか? ビル・マーレイ扮するラリーという精神の求道者が悟りに向う旅を描いた物語でした。 ラリーは読書好き、読書家といわれるくらい本が好きでした。 彼は第一次世界大戦に徴兵され、大好きな読書から引き離されていました。...
【12】気にとめておいてください。
「あいつ、今何をしてるのだろう…」 「あの人、今何をしているのかしら…」 心に誰かがよぎる…こんなことはありませんか? そんな時、迷わずその人に連絡をしてみませんか? 私の友人に離婚した女性がいます。 もちろん、離婚には事情があり、ひとり娘とは一切の連絡が取れず、離ればなれ...
【11】4分33秒の世界
みなさんは「4分33秒の世界」を知っていますか? これは、「4分33秒」という曲の題名です。 作曲者はジョージ・ゲージ。彼は、〈無音音楽〉というものを作りました。 彼は、いつものようにピアノの前に座ました。 多くの聴衆の前で演奏が始まります。聴衆者たちは一斉に静まり返りまし...
【10】奇跡のブルーリボン ─Who I am makes a difference─
高校を卒業して、これから社会に出ていく生徒たちに最後の贈物をしたいと、一人の教師があることを思いつきました。それは、一人一人が素晴らしい存在であることを伝えることでした。 教師は生徒一人一人を檀上に呼び、 「あなたは、先生にとってもクラスのみんなにとってもかけがえのない人で...
【09】さくらの花びらが散る頃に
ネズミさんは夜になると動きはじめます。 なぜかというと、明るい太陽の下では、すぐに悪い奴らに見つかってしまうからです。 若い頃のネズミさんには夢がありました。 それは映画のワンシーンのようにステキな人と出逢い、恋をして結ばれ、子どもたちをたくさんつくって、明るい太陽の下に自...
【08】ある晴れた日曜日
ある晴れた日曜日、私はいつものように一週間の仕事のまとめをして、翌一週間の予定をまとめていました。すると、事務所扉をノックする音が聞こえました。 突然の訪問者です。 扉を開けてみると六人の訪問客で、突然私に聖書を見せて読み始めました。...
【07】梅の花の下で
私は、ある葬儀に出向きました。 とても静かな葬儀が終わり、お墓の納骨までお付き合いすることになりました。あたりは梅の花と梅の香りでいっぱいの山の中にある墓地です。 納骨には、亡くなった夫の妻と一人息子、私の親友とその妻のわずか五人でした。...
【06】鏡の嫌いなわたし
どこの家にも鏡があります。 朝顔を洗い、歯を磨き、髭を剃り、女性はお化粧やヘヤーセットで大忙し。男性より女性の方が鏡に向かう時間が多いですね。 でも、この鏡というのは自分の顔や姿を映し出すだけではなく、もう一つの世界、もう一人の自分が見る世界です。...
【05】不機嫌なわたし
私は、会う人、会う人に、 「元気がないね…」とか、 「調子が悪いのですか…」 「疲れているようですね…」といわれます。 私は自分ではいつも元気で調子も良いし、疲れてもいません。 ですから、いつも不思議に思っていました。 ある日、スーパーに出向いたとき、可愛らしい女の子がいた...





