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【86】人生の100年計画その1.

東京銀座のクラブに100歳の現役ママがいる。

100歳になっても元気に独り暮らしをしながら商売を現役で続行。テレビやマスコミでもかなり取り上げられている女性です。

ママは45歳のとき五反田で喫茶店「ギルビー」を開店。当時はまったくの素人経営で50年以上一日も休むことがなかったといいます。「ギルビー」という名前はお酒のジンの名で亡くなられたご主人がつけたもの。やがて喫茶店「ギルビー」はお酒のお店「ギルビー」となり現在に至ります。

ママの名前は有馬秀子さん。100歳の現役ママ。銀座のど真ん中で商売し、バブル期も現在も、どんな大不況下の中でも商売繁盛。多くのお客さんがこのママを目当てに来ているそうです。

「あたしはただ精一杯に、ただただ一生懸命に生きているだけ。世間では年寄りは忘れっぽいというけれど、忘れるってことは素晴しいことでございます。これまでのことより、これからのこと。いまさら時代に合わせても仕方ありませんし、あたしはあたしらしく生きていけばよろしいかと思います。あたしはずうっと自然体で生きてまいりましたのよ。もともとは素人ですから自分流に生きてまいりましたのよ」

「お仕事をさせてもらえることはとても幸せなこと。いつも仕事によって多くのことを教わり、学ばせていただいています」

「美味しいものをいただくより、おいしくいただくこと」

「ガンで死ぬのも、風邪で死ぬのも同じこと。ただ日々に感謝して生きているだけです」

「今宵も、ひたすら一生懸命」有馬秀子著ソニー・マガジンズより

どうでしょう。「これまでのことより、これからのこと」、素敵な言葉ですね。有馬さんのお話を聴いていたら、101歳を超えた元発明学会の故豊沢豊雄会長がこんな言葉をかけてくれたことを思い出しました。

「人生はいろいろじゃがのう。わしは、反省はするが後悔はせん。わしの人生は反省だらけじゃった。もちろん失敗も多く、恥ずかしかったこともある。だから一生懸命反省したんじゃよ。しかし後悔はない。ないと言ったらおかしなもんじゃがのう、それはもう過ぎたことなんじゃ。大切なのはのう、これからなんじゃ…」

「歳を重ねると若い頃のような無茶はできんし、体力はもちろん落ちるもんじゃ。しかし新しい感性が生まれてくる。それは五感ではなく第六感というもんじゃ。これはの、若い頃に感じられなかったもので、物事の美しさや人間の美しさ、自然の美しさ、なにより天からの贈り物がもらえることじゃ。ものごとは、終わりよければすべて良しだということがわかった。だから終わりまで働き続けるのが人生なんじゃ、そう思っちょるんじゃ」

仕事を愛するということはイコール人生を愛し、人を愛するこなのかもしれません。そしてそれは自分の人生に感謝し、自分の人生を愛することに繋がります。「仕える事」と書くように、仕事は自分の人生に仕えることなのでしょう。さて、天からの贈り物に感謝してみませんか。

©Social YES Research Institute / CouCou

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