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【52】メッセージ

言葉と言うものは不思議なものですね。

子どもの頃の私は、長い闘病生活と運動の出来ない身体でしたから、本ばかり読んでいました。本の世界は、唯一私が安心していられる空想の場所でした。言葉によって人は傷つきますが、言葉によって救われると今でも信じている者のひとりです。

しかし、その言葉は注意して、意識して、集中しなければ聴こえない事を知りました。その理由は、私達の世界には膨大な言葉が無限に存在しているからです。

開いた新聞に書かれている言葉、テレビやラジオから出る言葉、通勤電車の中でのアナウンスや他人の言葉、携帯電話、メール、ホームページやインターネット、看板や広告宣伝物、打ち合わせや仕事、家族や友人たちとの会話、本や映画、そして自然声(鳥や風の音、太陽や月、植物、水)など、さらに自らの心の中の声(言葉)たちです。

それらは簡単に忘れてしまう言葉の通り風のようなものばかりですが、注意し、意識すると不思議な現象を感じることが誰にもあるはずです。

例えば、何かに悩み、迷っている時、判断に困る時、どう対処したら良いか分からない時、ふっと、テレビのコメンテータから出た言葉が自分へのメッセージだったり、偶然開いた本の一頁に探していた答えがあったり、映画のセリフの一節がヒントであったり、喫茶店の隣の席でおしゃべりしている女の子の言葉からアイデアが生まれたり、電話で仕事の話をしていたら、相手からとても大切なことを教えてもらったり、と様々な場所から必要としている言葉が授けられていることがわかります。

電車に貼られている広告の言葉の「振り向いてはいけない」というメッセージに、「そうか、振り向いてはいけない、振り向かなくてもいいのか・・」と、教えられる。

父の日のポスターの「お父さん、元気ですか!お父さん、ありがとう」というメッセージで自分の父親の顔が目に浮かび、「そうか、オヤジは元気なのかな・・会いに行こうかな・・」と思う。

全力で仕事に精を出して、へとへとの時に本を開いたら、「無理しない、一生懸命にやらなくていい」という言葉に出合って、「そうか、少し身体を休ませてあげよう、ちょっと頑張りすぎだなあ、俺は・・」と感じる。

このようなことがあるはずですね、皆さんにも。

言葉に注意し、意識していることが〈YES(肯定)〉状態だといえます。

つまり、どのような言葉でも意識して〈受け入れる(肯定)〉ことによって感じることができるのです。しかし、その反面、意識がNO(否定)していると、

「何だよ!この言葉は・・」

「そんな馬鹿なことはない・・」

「違う・・」

と感じてしまうのです。

毎月、YESストーリーでは様々な〈YESメッセージ〉をお送りしていますが、また、素敵な言葉に出合いましたので、次文に目を通してみてください。

〈親の祈り〉

神様、もっとよい私にして下さい。

子どものいうことをよく聞いてやり、心の疑問に答え、子どもをよく理解する私にしてください。

理由なく子どもの心を傷つけることのないようにお助け下さい。

良いところを見させてください。

良いところを心からほめてやり、伸ばしてやることができますように。

大人の判断や習慣で子どもをしばることのないように。

子どもが自分で判断し、自分で正しく行動していけるように導く知恵をお与えください。

感情的に叱るのではなく、正しく注意してやれますように。

道理にかなった希望はできるだけかなえてやり、彼らのためにならないことはやめさせることができますように。

どうぞ意地悪な気持ちを取り去ってください。

不平を言わないように助けて下さい。

こちらが間違った時にはきちんとあやまる勇気を与えて下さい。

いつも穏やかな広い心をお与えください。

子どもと一緒に成長させてください。

子どもが心から私を尊敬し慕うことができますように。

子どもの愛と信頼にふさわしい者としてください。

子どもも私も神様によって生かされ愛されていることを知り、他の人々の祝福となることができますように。

ルイス・カンザス著「光と希望」聖母文庫より引用

©Social YES Research Institute / CouCou

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