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【03】大事なことに気づく

大事なことに気づく

   「心の目で読んでほしい、

     身体全体で感じてほしい」

『自分に正直になったとき、大事なことに気づく

本気で何かをしているとき、大事なことに気づく

捨ててもいいと思ったとき、大事なことに気づく

変わってもいいと思ったとき、大事なことに気づく

少し待とうと思ったとき、大事なことに気づく

思いがけないときに、大事なことに気づく

思いがけないところで、大事なことに気づく

じっと見つめたとき、大事なことに気づく

じっと聞いたとき、大事なことに気づく

新しい人に出会ったとき、大事なことに気づく

人を責めるのをやめたとき、大事なことに気づく

失敗し、失望したとき、大事なことに気づく

違う道を選んだとき、大事なことに気づく

いつも心を開いていたい

いつも耳を澄ましていたい

そうすれば

あなたは気づく

あなたは出会う

本当の自分に』

詩・ドロシー・ロー・ノルト 訳・石井千春

 ドロシー・ロー・ノルトは、一九二四年生まれ・家庭教育の子育てコンサルタントの第一人者です。一九九〇年に初めて日本で出版された著書が「アメリカ・インディアンの教え」で、その本の中にこの詩は収められ、当時日本で大反響を呼びました。ドロシーは、この詩を心の目で読んで欲しい、身体全体で感じて欲しいと言っています。そして、わたしたちの現実は、わたしたちの外側にあるだけではなく、わたしたちの内側にあり、自らがそのすべてを形づくっているという考え方を、この詩を通して伝えています。

人は思い込みによって考え、思い込みによって行動してしまいます。しかし、その思い込みによって、人は感じなくなり、見えなくなっているのです。ですから、その思い込みを捨て、新しい気持ちになって、本当の自分をもう一度見つけ出そうといいます。

ドロシーは、さらに「大事なこと」に気づけば、生きることは楽になるといいます。あなたが不幸になるのは「大事なこと」に気づかないから、自分にとって「大事なこと」は何かを間違えているからだといいます。

つまり、悩みや不安、明日への心配は、その「大事なこと」に気づかないから起こり、「大事なこと」に気づくか気づかないかで、その人の人生はまったく違ってくるということなのです。

『大事なことに気づいていれば、幸せになれるのに、

大事なことに気づいていないから、人は不幸になる

大事なことに気づいていれば、満足するのに、

大事なことに気づいていないから、人は不満になる。

大事なことに気づいていれば、我慢できるのに、

大事なことに気づいていないから、人はすぐにキレる。

大事なことに気づいていれば、愉快になれるのに、

大事なことに気づいていないから、人は不愉快になる。

大事なことに気づいていれば、落つくのに、

大事なことに気づいていないから、人は焦る。

大事なことに気づいていれば、損をしてもいいと思えるのに、

大事なことに気づいていないから、損をしたら大変と思い、緊張する。

大事なことに気づいていれば、もっと頑張れるのに、

大事なことに気づいていないから、すぐに諦めてしまう。

大事なことに気づいていれば、完全でなくてもいいと思えるのに、

大事なことに気づいていないから、完全を求め過ぎて緊張し、か

えって失敗する。

大事なことに気づいていれば、自分を受け入れられるのに、

大事なことに気づいていないから、必死になり、できることもできなくなる。

大事なことに気づいていれば、安心できるのに、

大事なことに気づいていないから、不安になる。

大事なことに気づいていれば、苛立たなくてすんだのに、

大事なことに気づいていないから、苛立って孤立した。』

すべての物事、出来事の原因はすべて自分の側にあります。

しかし、人は何かに捕われてしまったり、他に責任転嫁したり、怒りや憎しみがあると、今の幸せ(大事なこと)にまったく気づかなくなります。

心理学者フロイトは「自分に正直に生きるということが最も望ましい生き方である」と言っていますが、生きるのが苦しい人は、「自分に正直に生きていない」からだといえるかもしれません。さらに自分に正直に生き、実行することは大変なことでもあるのでしょう。

さて、ドロシーの詩を心の目と、身体全体で感じてみてください。

©Social YES research institute coucou

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