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【78】走るより歩く方がいい

  • 執筆者の写真: ひかる 富樫
    ひかる 富樫
  • 2019年5月9日
  • 読了時間: 2分

インドの格言に、

「走るよりも歩くほうがいい

  歩くより、じっと立っているほうがいい

  立っているより、座っているほうがいい

座っているよりも、寝ているほうがいい」

という言葉がありますが、これはまさに人間の習慣、習性についての格言です。

こんな例があります。

テレビのない生活は考えられないという人たちは多く、家にいれば、ついついテレビをかけっぱなしにしています。映像からの情報は、視覚に訴えるだけに理解しやすく、見ているだけでいいので実に楽です。自発的な労力を使わずとも情報が得られるのですから、文字を読むことさえ面倒になり、読書といった行為は失われるだろうといわれるほど、映像による麻痺が起きていることがわかります。映像はそれを見る人間の姿勢をはっきりと写し出し、インドの格言にある人間の怠け癖を増長させやすいのです。

本来、「見ること」「書くこと」「読むこと」は努力がいるものですから、ナガラ式の映像には注意しなければなりません。

その解決法は、テレビを見るにしても目的をもって、自発的に見ようとして見ること。文字を読むのも意識して自発的に読もうとして読むこと、それらのくり返しの習慣が麻痺による怠け癖を防いでくれます。

人は、知らず知らずに錯覚や麻痺を起こしています。また、それが続くと勝手な自己暗示にかかってしまいます。

コカ・コーラのCMを注意してみると、人間の視覚に植えつける情報戦略を取っていることがわかります。自分に対して良き暗示となるのであれば問題ないのですが、人間の本質にある怠け癖を誘発する情報であるかは意識する必要があります。

人間は自分を甘やかしてはならず、物事を先送りにしてはならないのです。

「無気力」「無目的」「無感動」「無目標」「無表情」の人間が多い時代ですが、それが自分をダメにし、弱くしてしまう原因、習慣のひとつといえます。

自分に力を持たせる、自分に期待する、自分に感動を与える、自分に希望を与える、自分に目標を与え、目標を持たせ、情熱を持たせ、自分に灯をともすのは、やはり自分しかいないのです。人はいくつになっても大切な炎を自分で消し去る必要もないのです。

©Social YES Research Institute / CouCou

 
 
 

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