【35】人生200年
- ひかる 富樫
- 2018年3月15日
- 読了時間: 4分
もし、人生が200年あったなら、あなたは何をしますか?
もし、人生が300年あったなら、あなたはどう生きますか?
歳を重ねると不思議なもので、
「あと10年元気で生きられればいい・・」
「私はあと30年仕事をしたい・・」
「おそらく元気でいられるのはあと2~3年だろうな・・・」
「もう、時間がない・・」
「あと3年しかない・・」という言葉が聞かれます。
しかし、時間って何なのでしょう?
時間は平等にあると言いますが、実は時間ほど不平等なものはありませんね。
幼くしてこの世を去ってしまったり、若くして亡くなったりと、人は寿命という言葉を使いますが、その寿命なども不平等ですね。
もし人生が200年、300年あったらどうなのでしょう。
思い通りの人生となり、すべてをやり尽くし、後悔のない満足した人生を終える事ができるのでしょうか?
何百年も生き続ける吸血鬼は「早く死にたい、人生は退屈だ・・」と、物語の中で言います。そう考えると、時間とは流れだけでなく、中身(内容)にあるような気がします。つまり、どれだけ時間を大切にできたかどうかという事です。
私の恩師である社団法人発明学会豊沢豊雄元会長は100歳の誕生日に、
「100年なんてあっという間だった・・。もし、人生が200年あったとしても同じじゃよ!わしは1日をたっぷりと味わって生きている。1時間、1時間を大切にしている。わしは100歳になったが、300歳の気持ち、300歳になったと感じている。時間とは感じるもので、感じる事が平等なんじゃ・・。あんたも時間を感じてごらん、1日が10日となり、ひと月が1年(300日)、1年が10年(1200日)になる。どうじゃい。感じる事でわしはあっという間の300年を生きた気がする・・」
時間とは感じる事。感じる事が人間にとって平等に与えられたものなのです。
「わしはあと30年間も生きる事ができる。やりたいことがいっぱいじゃ!」豊澤会長は予言通り、それから103歳まで生きました。さらに30年(3600日)を生きました。
時間とはこのように不思議なものですね。
人生って不思議なもので誰にも寿命はわかりません。これも平等ですね。
その誰にもわからない寿命ならば、物事を深く考えても意味がありません。
悩んだからと言って解決しませんね。
「あと何年・・・」という考え方は人生をとても狭く、小さくしてしまいます。
あと100年生きるとしたなら、何を思い、何を考えるでしょう。
死に神に寿命を与えるのではなく、私たち自身が寿命を決める生き方が良いかも知れません。
「あと50年、あと100年・・」と考えたら、心に余裕が生まれ、何かワクワク楽しくなりませんか?
1日を10日と考えたら、1分、1秒が惜しくありませんか?
時間って楽しいものになりませんか?
新しい未来が想像できませんか?
「そうは言っても、現実は無理だよ・・。あと10年も身体が動くかどうかもわからない。その後は歩けなくなるかもしれない・・」
「そうだよ、無理、無理。私だってあと20年経ったらわからない。きっと老人ホームだよ・・」
「そんなの夢、夢物語・・」
でもね。
それでもかまわないじゃあないですか?
それはそれ。あと5年、あと10年と考えてつまらない人生を終えるのなら、思いっきり楽しんで、100歳、150歳、200歳まで生きようとすれば良いのですよ。
どちらの考えが楽しく生きられるでしょうね。
時間は人間が勝手に決めたものですし、年齢だって人間が作りだしたものですから、これからの1年は10年、10年は100年だと思えば良いでしょう。今までの60年、70年、80年、90年は人生の半分という考え方ならば、60歳の人はまだ30歳。70歳の人はまだ35歳。80歳の人はまだ40歳。90歳の人はまだ45歳ということになります。そう考えれば、わたしは現在30歳という事になります。
年齢は神様だって決めてはいませんね。
決めるのは人間、自分です。
私は現在60歳です。人生200年と考えたら、あと140年もあります。
80歳のあなたは、あと120年もあります。
90歳のあなたは、あと110年もあります。
100歳のあなたは、あと100年もあります。
すごいですね!
さあ、あなたも1日は10日分、1か月は三300日分、1年は1200日分として生きてみませんか?濃厚な人生、人生300年は夢ではないですよ!
昨日は今日の記憶
明日は今日の夢
時は無限の愛の力
時は生命の喜び
ひとつの愛の想いは
多くの愛の想いに変わるように
ひとつの時の想いは
多くの時の想いに分かれていく
もし、あなたが頭の中で時を時間に分けて計るというなら
それぞれの季節の中にすべての時間をも包み込ませなさい
今日という日が
過去を想い出のうちに
未来を憧れのうちに抱き包むように
昨日は今日の記憶
明日は今日の夢
時は無限の愛の力
時は生命の喜び
「預言者」カイール・ジブラン著より 創訳coucou
©Social YES Research Institute / CouCou
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